《製造》工場管理者の聞き力を高めよ。
中小企業ではオーナーや工場長の発言力が強すぎて、会議の場で部下の意見が出ないことがよくある。聞かなければ発言しないし、本音を聞くと「どうせ言っても何も変わらない。煙たがられて評価が下がるだけ。」という声も聞こえる。
工場管理者が部下の意見を真摯に聞くことで、工場の定例会議等では担当リーダーが自分の意見を積極的に発言するようになってくる。
これが浸透すると意識改革という意味では非常に大きな前進である。
中小企業の製造現場を変えるにはどうしても自ら動く自律型の人間を育てなくてはならない。なぜなら工場管理者はすべてを見ることはできないから信頼できる部下に依存するほかないのである。
意見が採用されたり、上司から褒められると、部下の報告書の記載内容も前進が感じられる内容となるものなのである。
ピンチとチャンスは相対的なものである。今の状況をチャンスであると人間の意志で決めてよい。すべての壁は自分が作る。過去のやり方、知識、経験が通じないのは今までにない新しいやり方を発見するためだととらえればよい。
他人に原因を求めると問題はもともと解決しない。原因は自分にあると思ったときに解決への道は開ける。
工場管理者はこの点を肝に銘じていただきたい。