《全部門》「すぐやる、必ずやる、できるまでやる」である。
多くの中小企業は不思議なことに会議で決定したことの実行確認を取らない。
それどころか案件ごとの責任者を明確にしていなかったり、実行の期限を定めていなかったりするケースも少なくない。
ところが壁には
PDCA(plan-do-check-action)の実践
という巨大ポスターが貼ってあったりする。
あまりに会議での決定事項がなおざりにされるので、ある中小企業では会議決定事項の進捗管理を行い、実行報告を提出させることとした。
しかしもともと意識が根付いていないと会議での言い訳が先行し、未決着の案件が累積される結果となる。たまる一方なので清算するために期末にリセットするほかなくなったが、一度リセットするとそれが根付いてしまい、実行管理そのものがおざなりになる。
責任意識が未成熟な中小企業では、目の前の日常業務以外は先送りされ、うやむやになり安い。その結果、後に再度問題化するケースがある。
日本電産の永守社長は言っているが「すぐやる、必ずやる、できるまでやる」である。決めたこと指示されたことが何故できないのか。
この要因を徹底的に分析し、即実行の脳回路を刻むように繰り返し「すぐやる、必ずやる、できるまでやる」を教育し続けることが重要である。
取り組むこと、始めることでやるべきことが具体的に見えてくるものだ。
通常どんな人でも程度の差はあれ、覚醒状態で眠っている。
改善提案やBC検定、5S活動は目を覚まさせる仕組みである。
目を覚ませば自分がいかに狭い範囲に固執しているか、やり方や進むべき道は数限りなくあるのにも関わらず、行き詰まりを感じていることに気が付くはずである。
部下に課題を与えその指導をしていくことは目を覚まさせるためには重要なことである。目を覚まさないと知恵は浮かんでこないもである。
中小企業にとり衆知を集めた会議の決定は、どれも重要な案件であり放置することが許されるものではない。眠りこけてい ないで目を覚ましていただきたい。