未登録PBは撲滅せよ!?

《情報システム》未登録PBは撲滅せよ!?

システムに登録される商品コードと商品名は本来ユニークであるべきものである。

ところが中小企業ではシステムの整合性より営業の要求が優先されてしまい、同一商品コードで複数の指定がある場合がある。

未登録のPB製品がまかり通るのは得意先ごとの特殊仕様をPB扱いとして別の商品コードで管理せずに、現場の記憶に依存して出荷を始めることに起因する。

◆未登録PBは出荷ミスの原因になる。

この登録されていない特殊仕様のPB製品はどんどん拡大し正常な出荷業務をむしばんでいく。人が変わればついていけない。人の記憶に頼る無責任出荷である。

未登録PB製品は別名闇PBとも呼ばれ、もともとルールに疎い頃、自社のNB品名をPBに転用したところに間違いがある。

これはPBとかNBの意味、留め型管理、在庫責任、包装資材の版管理責任を理解できない規模の中小企業が得意先の言いなりに便宜を図り既得権化したものである。

いわば庇を貸して母屋を取られた格好である。この問題はよく見かけるが中小企業の大きなリスクになる可能性がある。安易に考えてはいけない。

◆NB製品、PB製品、留め型、固有記号を明確にする。

NBとPBをはっきり分けて考えることを営業も徹底する必要がある。商品コードには一つの仕様、一つの原価、一つの工程がある。条件が変われば新たな商品コードを登録して区分管理する必要がある。

NB製品に個別条件を付けてはならない。個別の条件が付けばPB製品である。この問題は歴史的に大量の闇PBを生み出し現場当者の記憶に頼り属人的に管理されてきたため、人の異動があるたびにリスクが発生してきた事例はあちこちにある。

これはどの会社においても製造部だけで解決できない問題でもある。闇PBをなくしていくということは会社の方針であり、営業はお客様にお願いし説得する責任がある。

◆闇PBは営業に責任がある。

営業は趣旨を理解した上で最大限の協力をすべきである。営業にとって未登録かどうかはどうでもよい事柄であろうが、現場のミスはそうはいかない。出荷ミスにつながる未登録PBを放置していては企業はと次のステップには上がれないと考えるべきである。

実際この未登録PB問題を克服した会社を見てきたが容易なことで道は開けない。なぜなら未登録PBは顧客に商品をPBであると認めさせ、商品コード及び品名が変更になる事を伝えなくてはならない。

未登録PBの整備と撲滅は中小企業にとって大問題であるばかりでなく、ステップアップするためには必ず乗り越えなければならない最重要課題と言えるであろう。

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