目標は具体的に測定可能な数値化を!

《財務》目標は具体的に測定可能な数値化を!

中小企業で財務を管理する役員クラスは目標管理を兼務することが多い。あるいは経営企画という部門があり財務にかかわっていることも多い。

会社としての年度目標の設定、具体的な行動方針を社員に示し、それを元に各部門が年度目標を立てる。その年度目標を達成するための基礎として個人目標がある。

会社も部門も個人でも目標という明確な測定可能なバーがないと越えることはできない。目の前に明確なバーがあるから越えられるのは走り幅跳びと同じことである。

試しにバーを外して飛んでみればわかる。目標がなければ高い成果を上げることはできない。ジャンプするために踏み切る場所すら見当がつかなくなるであろう。

毎期各部門より経営企画室に部門目標が提出される。内容は吟味してみると抽象的な変更にとどまっているものがある。

しかしここで見直しを行いきちんと文章化することが非常に大きな価値がある。誰しも前期の状況を見て良しとしているわけではない。行動を具体化し形のあるものにすることが次なる行動のプロセスにつながるのである。

部門目標がいかに部門内の部下の目標に落とし込まれるかが重要である。

部門内の落とし込みは敢えて部門長の責任とする。

目標は形式的な飾りではなく達成責任を伴うものである。ここを外しては事業計画、予算は成り立たない。財務としての設計ができなくなるのだ。

目標設定には売上だけではなく製造原価や費用も予算化し予算差異を問う形を目指すべきである。

昨対比較ばかりして目標管理がおろそかになるのが中小企業の常である。

目標を設定しておきながら、昨対という隠しバーで自己満足していては勝ち残れない。中堅企業を目指してステップアップするには、目標達成の責任を幹部が自覚すること、ここを押さえなくてはならない。

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