《総務》会議の位置づけが理解できない企業。
どの企業にも各部門の責任者が集う幹部会議なるものが、呼び名は異なれども存在するはずである。
ところが多くの幹部連中の声を聴くと、幹部会議の位置づけが理解できていない。
幹部会議はマネジメントシステムISO9001のQMにおいてマネジメントレビューとして位置づけられるべきものである。
従って会議の主催者は社長であり、期首に設定した部門目標である品質方針、品質目標の達成度を報告する最重要会議であるはずである。
各部門長は社長の指示に対して部門目標の達成度を報告する責任がある。
むろんいかなる理由があろうとも部門長である限り報告義務を免れるものではない。
部門報告書が不完全であれば責任を問われるところである。
報告書の内容も含めて幹部会議が社長に対するマネジメントレビューの場であることを今一度しっかり理解させ、相応の準備と自分の意見を持ち参加させることが重要である。
もう一つ付加させていただけるなら報告書の提出期限は、できる限り遵守させることが規律を守らせることになる。
なぜ規律が必要かと言えば、部門報告書を十分読み込んで問題点を短時間で指摘しなくてはならないからである。
事前に質問・意見・要望を提出させるというのは一つのやり方である。
幹部会議での議論を無駄なく集約するための前準備として有効である。
会議の準備が不十分ならば議論は深まらない。