《製造》製造現場を確認し直接指導が幹部の役割。
比較的管理が行き届いている工場でも内情は甘くないことが往々にしてある。
工場の従業員は年齢や経験、習熟度もさまざまである。
そこへもってきて性格も異なるわけであるから、マネジメントは一筋縄ではいかないところである。
まじめだが気が小さいもの、度胸はあるが横着なもの、ち密なもの、雑な性格のものまで実にさまざまである。
工場での人員配置は性格と能力と熟練度を見て組み合わせて使わなければならない。特に入社後日の浅い従業員には気を使う必要がある。
製造部門の報告などを見ていると、気になる記述としては「新配置担当者のラインへの習熟度がやや不足している。」などと書いてある。
配置しているメンバーは新卒であったり中途採用であったりで経験年数、場数は思ったより少ない。
こういうメンバーは単独で配置することはリスクになる。イレギュラーな場面に適切に対応することを求めるのは無理がある。
大事なことは離れた工場であっても常に報連相を徹底させ、問題発生時は自分で判断させるのではなく即座に携帯で連絡をとり指示を仰がせることである。
状況によっては駆けつけて現場を確認し直接指導することが大事である。
別棟になっているような工場を、情報の離れ小島にしないことが管理職の役割である。