計画残業の罪。

《製造》計画的な残業は習慣化して利益を圧迫する。

製造業では残業が日常化すると製造上の稼働率は低水準であるにもかかわらず残業は増加しているということがよく起こる。

残業の中身は様々であると思うが、残業代が生活費化しているケースがある。

実際の事例で2点問題を指摘したい。

まず計画残業と称して残業が恒常的になりつつある工場の例である。

当初計画的な残業は在庫確保に有効な手段となっていた。

計画残業は後手後手残業の無計画による非効率を改善する効果はあるが、長期に継続すると予定の残業となり生活給化する。

繁忙期でもないのに予定の残業が消化されるようになる。時間に合わせて仕事をするようになるのが人間というものなのだ。

今一つは例えば自動充填すべきものを手詰めで対応したという様な非効率な事例である。

工場間の連携が途切れ、製造計画がとん挫すると、無駄な作業が発生するのはどこの工場でも同じことである。

せっかくの仕組みもうまく使わなければ宝の持ち腐れとなる。

この事例で言えば自動充填すべきものを手詰めすることがどれほど非効率か過去に身にしみているはずである。

計画残業とは聞こえがよいが、一つ間違うと生活給稼ぎの予定残業となる。

一度計画残業が生活給化すると、これをやめさせるには骨が折れることになる。残業は基本的に発生させないというマネジメントこそ重要である。

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