システムの安全性は経営の命綱|フリーアドレス。

《情報システム》システムとサーバの安定稼働は経営の命綱です。

一昨日私の使用しているPCが不調になり再起動するも起動できない状態になった。

PCも機械であるがゆえに故障するのは宿命である。PCを含めたシステムやネットワークは壊れたから次を買えばよいという単純な問題ではなくなっている。

失うものは時間とデータという無形の資産である。

システム管理者はシステムの安定運用と可用性に責任を負う。中小企業の経営者の多くはPCやシステムを単なる道具ととらえがちである。

ゆえに壊れまで使えとか、PCやサーバのハードを更新することに難色を示す。

この判断の誤りにより事故発生時には多大なロスと信用を失うのである。

まだシステム管理の重要性が理解できていない会社は社内の隅っこのほうにサーバを何ら保護管理せずに置いている場合がある。多くの場合フタを開けるまでもなく吸気口を見るだけで管理レベルが一目瞭然である。

ある会社では、会社としてのメインのサーバは仮想化し安全な環境を確保できたが、クライアントの 端末環境はまだ手つかずになっている。

いわゆるクラウド化しておりインターネットを経由して外部の仮想化サーバにアクセスするような仕組みにしたものの、PCを個人管理にしているため多くの基幹データや業務に関するデータが個人管理のPCに置かれている。

PCが故障すればその都度騒ぎになり業務が停滞するということを繰り返している。

PCの通常の故障にはいくつかのパターンがある。

ソフトウェアの理論的故障の場合はセーフモードで立ち上げてシステムの復元をすれば戻る場合もある。しかし起動できない場合はハードディスクの物理的故障が想定される。

この場合データを救い出すことができるかどうかがポイントで、マシンはフォーマットするか入れ替えるほか無い。

最悪のケースは、取り出したハードディス クすら読めない場合であり、このケースはなにもできないし被害も甚大であり復旧に も多大の労力を要する。

先に述べた私ケースがこれに該当した。幸い定期的なフルバックアップ を行っていたので被害は最小で済んだ。しかし多くのPCはまともにバックアップをとっていないし、とっていたとしても不定期にUSBキーにコピーするような、はなはだ心もとない手法なのである。

指導する会社の幹部社員には自己の管理するマシンのバックアップをこまめにとるようお願いしている。

特に会社の財務に関することや人事に関することはミッション クリティカルなデータであり万が一の事故に備えて安全なバック アップを必須とするのである。

なぜなら

データとは時間であり莫大な労働対価を投入した 資産考えるべきであるからである。

しかしこれからの時代はバックアップも、より安全でセキュリティ的にもクラウドバックアップを考えるべきである。

個人管理のPCにデータを保管することを見直してPCはデータを読み込み加工するだけの操作用のツールであり、作業が終わればクラウドスペースに保存するようにすることである。

いわゆるフリーアドレス、またはフリーデスクなどといわれる業務形態が実現する。厳密に表現すれが「shared office」とでもいうべきである。

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