システムが使えない製造管理者.

《製造》システムが使えない製造管理者は失格である。

関与先の工場の報告書は以前と異なり目に見える成果が具体的に記載されている。

各所で改善が進み生産性の向上やリスクの低減に期待が持てる内容である。一方で機械のメンテナンスや取り扱いの誤りにより故障やクレームを発生させている。

製造において何らかの変更を行う場合は、目に見えないリスクが潜んでいることがある。また検証が不十分であると思いがけないクレームにつながることがある。

その会社の経営方針は顧客第一・品質第一である。全く素晴らしい経営方針であるが、社員に浸透していないとコンプライアンスもモラルも定着しない。

人の理解度を見ずして短兵急な合理化や改善を進めることは、慎重でなければならない。また改善を進める中で製造手順や工数、包装資材の変更に関係する情報は逐一システム側に連絡すべきところであるが、これができない製造管理者が多い。

企業規模が中途半端であると製造現場の理屈がシステム管理を凌駕してしまうことがある。ここは現場に張り付いて、システムを軽視するような行動や記録は徹底的につぶさなくてはならない。安易な妥協は致命傷となる事を肝に銘じるべきである。

中小企業の製造現場というものは合理化とシステム化という相反する目的を同時にすすめなくてはならない。そういう場合最も障害となるのは古参社員と製造管理者である。しかし製造管理者はある一面では工場の改善に一生懸命取り組んでいる。しかしうわべだけの取り組みになり本質的解決に至らない。

システムのデータを活用できないアナログ管理者ほど扱いにくい。どうしようもない場合退場を含めて対応を検討する場合もありうるのである。

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